
引用元:スタジオ地図http://www.studio-chizu.jp/project/bakemononoko.html
はじめに
みなさんは、『バケモノの子』は見ましたか?
細田守監督の4作品目にあたる映画です。
そして、この作品はわたしが細田守監督作品の中で最も好きな映画です。細田監督の集大成作品と言っても過言ではないと思っています。
「細田守の映画あんまり見たことない」
「興味はあるけど、なんか理解するの難しいって聞くな…」
「見てみたい!見どころ教えて!」
この記事では、『バケモノの子』をまだ見たことない人におススメする魅力を3つに分けて、理由を具体的に説明していきます。
この記事を読み終えたら、『バケモノの子』の見どころや込められているメッセージを理解することができ、さらに映画を楽しむことができます!
『バケモノの子』はこんな話!

引用元:スタジオ地図http://www.studio-chizu.jp/project/bakemononoko.html
2015年に細田守監督作品として上映された『バケモノの子』。
主題歌がMr.CHILDRENが担当し、主人公の九太役を宮崎あおい(子ども時代)、染谷将太(青年)、熊徹(役所広司)など豪華なキャストで話題になりました。
わたしの中では、大好きな映画ベスト3に入っているくらいお気に入りの作品です。
細田守監督作品ファンとして、『バケモノの子』の魅力をたっぷり語っていきます。
また、『サマーウォーズ』や『未来のミライ』についての記事もあるので、合わせて読んでみてください。
ここで、少し『バケモノの子』のストーリー紹介をしていきます。ネタバレ要素があるので、ご理解の上記事を読み進めてください。
『バケモノの子』のあらすじ
家族を置いて父は出てしまい、交通事故で母を亡くして独りぼっちになった9歳の蓮。
親戚の間をたらい回しにされるのを嫌い、夜の渋谷に逃げ込む蓮。
そして、この世界には人間の世界とは別に、「バケモノ」が住む世界がある。
「バケモノ」が住む渋天街(じゅうてんがい)では、バケモノを統率している宗師(そうし)が、神様に転生するため新しい宗師を選ぼうとしていた。
候補は2人、猪王山(いおうぜん)は、人望も厚く品性があり弟子も多くいた。一方、熊徹(くまてつ)は、荒々しい性格で乱暴もの腕っぷしは強いが弟子は一人もいなかった。
弟子を求めて渋谷にやってきた熊徹に蓮は出会う。強さを求めて蓮は熊徹を追い渋天街へと入り込んだ。そして、熊徹の弟子になることが決まり九太(きゅうた)と新しい名前が付けられた。
最初は、ぶつかり合いばかりの2人だったが、多々良(たたら)や百秋坊(ひゃくしゅうぼう)が加わった奇妙な共同生活の中で、熊徹と九太の修行の日々を重ねていく。
そして、互いに孤独だった2人は成長していき、いつしか親子以上の絆で結ばれるようになった。
ある日、九太は渋天街かた偶然にも渋谷の世界に戻った。
現実の世界で出会った少女・楓(かえで)によって、新しい世界を学ぶ。そのうち、自分は本当に生きるべき世界はどちらかと模索し始める…。
そんな時、いよいよ宗師の座をかけて熊徹と猪王山が闘いを始める。九太の声援によって熊徹が勝利を納めるが、父の敗北を認められない一郎彦(いちろうひこ)によって、熊徹は刀で射抜かれる。
心を闇に飲み込めれた一郎彦の暴走によって、渋天街と渋谷の二つの世界に危機に陥る。みんなを救うために自分に何ができるのか…。
九太は、一郎彦と決着をつけるために渋谷に向かう。熊徹と九太に決断の時が訪れる…。
『バケモノの子』の3つの魅力
「君となら、強くなれる」
このキャットフレーズに射抜かれた方は多いでしょう。
人はどうしても孤独を感じてしまうものです。
でも、一緒に闘ってくれる・向き合ってくれる人がいると気持ちは変わってきますよね。
『バケモノの子』は、そんな強いメッセージが込められた素晴らしい作品だと思っています。ここからは、『バケモノの子』の魅力をたっぷりと紹介します。
- 親子以上の深い絆の関係
- ただの少年成長物語じゃない!
- 闘っている相手は「自分」
その➀:親子よりも深い絆で結ばれた関係

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みなさんは、自分は「孤独」だと感じたことはありますか?
「誰も自分のことをわかってくれない」
「自分は一人で生きていくから、別にいい」
そう感じている方も多いと思います。
自分のことをわかってくれて、支えてくれる人がいたらいいですよね。『バケモノの子』では、「孤独」だと感じている人にこそ見てほしい作品です。
熊徹と九太の共通点は「孤独」です。
父親は家を出てしまい、母親は交通事故で亡くなってしまった九太は自分の中に「孤独」をどこかで背負っていました。そして熊徹も、剣の腕前は誰にも負けないが常に孤独で、剣術も独学で学んだ状態でした。
そんな二人ですが、一緒に修行を重ねていくうちに親子のような絆で結ばれていきます。それは、お互いに「尊敬」の気持ちが芽生えたからでしょう。それぞれの能力を認め教え合う、これが「孤独」な二人の距離をグッと縮めた鍵となります。
「自分は孤独だ」「一人で生きていく」と考えている人は、「孤独」からの突破を熊徹と九太の関係からぜひ学んでください。
その②:ただの「少年成長物語」じゃない!

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『バケモノの子』って九太の成長物語でしょ?
いやいや、待ってください。ただの少年成長物語じゃないんですよ!
ひ弱な少年が修行を重ねて立派な青年へと成長していく、そして「敵」とされる何かに打ち勝ち勝利を納める…。
流れ的にはこんな感じですが、『バケモノの子』は九太が立派に育っていくだけの話ではありません。同時に熊徹も、そして周りの人間も成長していきます。
大人になると「成長する」って難しいですよね。なかなか、変わった自分を受け入れられないというか、無意識の領域ですよね。
『バケモノの子』では、九太の心の奥にある無意識の部分までもが変わり、「本当の意味で成長」することができます。
そして、「敵」は常に自分でした。受け入れられない自分、心に闇をもっていた自分に打ち勝つことで実の父親を許すことができ、一郎彦を救おうと決心することができました。
九太を見ていると、勇気をもらえます。変わりたいと思っている人は九太の声に耳を傾けてください。
その③:闘う相手は「自分」白鯨に隠された思い

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本作では、ハーマン・メルヴィルの「白鯨」が引用されていましたね。
実際に、「白鯨」を知らない人にとっては、「そんな本あるんだ。でもどうゆうこと?」と疑問に思うでしょう。
この物語の白鯨は船長の片足を奪った復讐の対象です。『バケモノの子』では、鏡に映った「自分自身」として表現されています。心の闇に飲み込まれた一郎彦のことを指していました。
九太が言ってように一郎彦は「自分自身もそうなったかもしれない」人です。一郎彦は「自分は人間なのか」「バケモノなのか」という疑惑に心を闇の飲まれ暴走してしまいます。また、九太自身も「人間の世界で生きるべきなのか」悩んでいました。
なぜ、九太が闇に飲まれなかったのか…。それは、さまざまな「強さ」を知る旅に出た経験によって「強さなんて自分で考えるんだ」と理解しました。そのうえ、熊徹や多々良、百秋坊、楓といった「さまざまな形の師」の存在のおかげです。
一郎彦は「父の猪王山のようになりたい」といった価値観で生き、そのうえ「人間であるため、そうなることはできない」という疑問の答えが見つからず暴走してしまいました。
「白鯨」が引用され、一郎彦の姿と重ね合わせた理由はそこにあるのではないでしょうか。その船長のように周りを巻き込んで復習を目指すといった「価値観」は大きな危険に陥ると…。九太のように、いろいろな価値観を持ち合わせた人々に出会っていれば変わっていたかもしれませんね。
さいごに
『バケモノの子』の魅力をわたしの視点から3つに分けて説明しました。
自分の生き方や存在に誰もが疑問を一度はもったことがあるでしょう。それを乗り越えるために、熊徹や九太、楓はどうしてきたか…。
自分の中にある「孤独」と重ね合わせて映画を見てみると、新しい発見が必ずできると思います。そして、さまざまな価値観に触れて「自分は孤独だ」という考えをどうか変えてみてください!
今回も読んでいただき、ありがとうございました~
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